井の外の蛙

アメリカ在住15年エンジニアから見た日本

留学生の話

違うようで似ている気もする、留学生がらみのニュースを2つ取り上げます。

一つ目は、高校駅伝で留学生が走れる区間制限されるという話、二つ目は就職活動で名前だけで留学生と判断されて落とされたという話です。それぞれそういうことになった理由と、実行手段に分けて考えたいと思います。

駅伝については、お金のある高校が奨学金などで速い選手を集めるのが不公平だというものであれば、まあありかなとは思います。実際大リーグでも年俸総額の規制がありますが、戦力があまりに不均衡だと試合が面白くない、ということでしょう。まさかとは思いますが、日本人が負けるのが可哀そう、という理由であれば論外です。

ただ不公平性の解消という理由であれば、記事にもあるように自費留学生もいるし、日本人に奨学金を出しているケースもあるでしょうから、大リーグのように直接資金額を制限すべきです。

就職については、業種によって日本人限定ということは当然あり得ますし、中小企業であれば就労ビザのサポートができないということもあるでしょう。しかし、英語ができる社員がいないなどの理由で対応が面倒、というのであれば困ります。

アメリカでも当然軍事産業などアメリカ国籍保有者限定の仕事がありますが、そういう場合には最初から条件に書いてありますので、応募してきたらまずはアメリカ人として扱うのだと思います。そもそもラストネームで国籍が判断できるはずもないのですが。

ビザサポートができない場合もそう書いてありますし、応募の際にビザサポートが必要かどうかを聞かれることも多いです。この質問を一つ入れておけば、苗字から日本人かどうかを判断する必要はありません。

以上私なりに意図を推測して書いてきましたが、実際のところ留学生をよそ者として扱っているだけなんでしょうね。