井の外の蛙

アメリカ在住15年エンジニアから見た日本

英語の話

15年もアメリカの会社で仕事をしていると、仕事に必要な英語には不自由しなくなります。笑いのツボ、スポーツの趣味、子供の頃に見ていたテレビ番組などがアメリカ人とはだいぶ違うので雑談は未だに苦手ですが、インド人や中国人を初め同じような人は多いので特に浮くことはありません。たぶん。

会社その他でいろいろな国の人の英語を聞く機会があるのですが、大学あたりで渡米したぐらいだと結構下手です。インド人はほぼネイティブのはずですが訛がひどいですし、中国人は勢いだけで話す人が多い印象。フランス人の英語はフランス語にしか聞こえず、韓国人の英語は一瞬日本語かと思うことがあります。ただオランダ人や北欧の人は、大人になってからアメリカに来ても英語が非常にうまいです。

で日本人はというと、平均的にはよく言われるように相当下手です。ただ性格にもより、中国人のように勢いよく話す人は下手でも声が大きいので聞いてもらえます。

やはり問題は英語教育でしょう。読み書き中心なのが問題とも言われますが、かと言って読み書きが得意なわけでもないようなので、結局英語に触れる機会が少なすぎるのが問題なのだと思います。ネイティブから学ぶべき、という話もありますが、我々が急に日本語を教えようとしても難しいのと同様、外国語としての英語を学ぶには必ずしも適さない可能性があります。

英語圏への留学経験のない英語教師は全員クビにして、その予算でオランダから英語教師を招聘するというのはどうでしょう。