井の外の蛙

アメリカ在住15年エンジニアから見た日本

テスト問題の日米差

また目を疑うような記事が。記事というか例として挙がっている問題に呆れてしまいました。

相変わらずの暗記偏重はどうにかならないものでしょうか。そりゃあ裁判の仕組みぐらいは知っておいた方がよいと思いますが、教科書に出ているからと言って検索すれば出てくるようなことを覚えさせる意味があるとは思えません。それより例えば実際の判決に対する自分の考えを書くとか、裁判員制度に関するディベートの文章を読ませて自分の意見を述べるとか、どうなんでしょう?まあ、そんな正解のない問題では点数が付けられないとか言うのでしょうが。日本の手にかかると数学や理科までなぜか公式の暗記科目のようになってしまい、理数離れの元凶になっていると思います。

アメリカでは暗記や計算だけの試験はあり得ません。公式や定数は問題冊子に書いてあるので覚えなくても問題なし。当然電卓も使用可。それよりも公式をどう組み合わせて正解を導き出すかなど、論理的な考え方を見ることに重点が置かれています。

日本の場合、入試が学校の教育を決めるといっても過言ではないので、入試問題を変えれば教育も変わるはずですが、頭が硬直した先生たちではなかなかそうはいかないのでしょうね。